今年成人になられた皆様、
おめでとうございます。
言われる立場から
言う立場になり早34年。
月日の経つのは早いもので
“今の自分” というものがまったく想像もつかなかったあの頃が
とっても懐かしい……。
『あっと言う間だな』
そんな事を思いながら目に留まったある冊子。
その中に、
ご主人の最期を4人の子供達と自宅で迎え
死生観について考えていく中で
“人を看取ることの意味”を問うドキュメンタリー映画
『いきたひ』を自身で制作された
映画監督 “長谷川ひろ子”さんが紹介されておりその方の一節。
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『私は一日を一生として捉えるようにしています。
朝目覚めた時が「おぎゃー」と産まれた瞬間で、
一日を終え寝る前に一日を振り返ります。
もし、明日の朝が目覚めないとしたら悔いは無いかどうか、
自分に正直に生きたかどうかを問うのです』
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この方のご主人が漢方の薬学博士として
末期がんの患者を生還させてきた実績を持っていたにも関わらず、
自ら余命宣告から三ヶ月でこの世を去られたそうで、
“生還ストーリー”のつもりで撮られた映像が
上映されているということです。
“命の終わり” を観て頂けたらというお言葉に
重みを感じました。
何かを食べたら「美味しい!」
野に咲く花を見たら「きれい!」という風に
日々沢山の感動を積み重ねながら豊な人生を歩んでいきたい。
そのように言葉を続けられています。
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見たり感じたりの感動は自分にとって大切な糧。
あの二十歳の頃から随分経ちましたが
“時代の流れ” や “四季折々”を感じながら
若さとの引き換えになる 『何か』を
これからも追い求めていこう。
ほんのわずかながらでも
昨日より今日、
今日よりも明日のほうが何かしらプラスになっている自分に
なれるよう積み重ねていこう。
そんなコトを思う “成人の日” となりました。